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クエル(Quel)

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クエル(Quel)とは

クエル(Quel)はクエチアピンを有効成分とする統合失調症と双極性障害の治療薬です。先発薬は「セロクエル」という名前で、アメリカでは1997年日本では2000年に承認されました。現在では特許期間が過ぎていますので同じクエチアピン配合の多数のジェネリック薬が販売されています。
クエルと同じ通常の錠剤は、統合失調症の治療薬=抗精神病薬として承認されていますが、徐放錠は「ビプレッソ」という商品名で双極性障害のうつ症状の改善に適応があります。

従来の統合失調症のお薬は、定型抗精神病薬といって主にドーパミン受容体に作用するもので統合失調症の陽性症状には効果がみられましたが陰性症状には効果が期待できませんでした。クエルのような非定型抗精神病薬(第二世代抗精神病薬)はドーパミンとセロトニンの両方に作用するのが特徴で、陰性症状にも効果があることが特徴になっています。

非定型抗精神病薬はいくつか種類がありますが、クエルは陰性症状の治療には優れた効果が期待できますが、陽性症状ではあまり効果が期待できないとされています。ですから幻覚や妄想などをともなう急性症状がある場合には他のお薬が有効です。

副作用の特徴としては他の第二世代抗精神病薬と同様に糖尿病の方の服用は禁忌となっています。また健康な方でも長期服用する際は1回の服用量をできるだけ少なくして血液検査を定期的に受けたほうがいいでしょう。


製品名:クエル(Quel) 25mg / 50mg / 100mg / 200mg
会社名:Ipca Lab Ltd.

クエル(Quel)の成分

有効成分の名前はクエチアピン(Quetiapine)です。開発したのはゼネカ社(現在はアストラゼネカ)で、1985年に開発、アメリカで承認されたのは1997年でした。日本ではアステラスが製造販売をしていますが現在は特許が切れて多数の製薬会社がジェネリックを出しています。

クエチアピンはセロトニン2(5-HT2)受容体とドパミン2(D2)受容体の両方を遮断する作用があるので、セロトニン・ドーパミン拮抗薬=SDA(Serotonin・Dopamine・Antagonist)や5-HT2/D2拮抗薬と呼ばれています。
統合失調症という病気自体の解明ができていないので、クエチアピンの統合失調症に対する作用機序ははっきりわかっているとはいえません。
今のところドパミン2受容体を遮断すると統合失調症の陽性症状が収まり、セロトニン2受容体を遮断すると統合失調症の陰性症状が収まると考えられています。

クエチアピンの特徴は、ドパミン受容体よりもセロトニン受容体の拮抗作用が強く、統合失調症に対しては陰性症状に特によい効果が期待できるものの陽性症状にはあまり効果が期待できないとされています。
双極性障害については、躁症状の治療には効果があまりなく、うつ症状の改善に使用されています。

クエル(Quel)の作用

日本での適応は、統合失調症です。双極性障害のうつ症状の治療には、同じ有効成分のクエチアピンを含む「ビプレッソ」という徐放錠が使用されます。
アメリカのFDAは統合失調症の急性期治療・維持治療、双極性障害のうつ症状・躁症状、うつ病の治療の補助に徐放錠を承認しています。

クエル(Quel)の服用量

統合失調症
成人の場合は初期用量を1回25mgで1日2~3回服用します。年齢や症状に応じて増量できますが、通常1日150~600mgを1日2~3回に分けて服用します。
※最大用量は1日750mgです。

症状や副作用などによって服用量は異なります。医師と相談しながら服用方法、服用量を調節してください。

クエル(Quel)の血中濃度

最大血中濃度  2.5時間後
血中濃度半減期 3.5~6時間後

有効成分のクエチアピンは比較的はやく排出されてしまうため、1日に2~3回にわけて服用する必要があります。

クエル(Quel)の作用時間

クエチアピンは服用してから体外に排出されるまでの時間が短いので、1日2~3回に分けて服用することが推奨されています。
またこのお薬は毎日定期的に服用することが大事です。またお薬をやめる場合は症状の再発を防ぐために徐々に服用量を減らしながら長期的に様子をみます。自分の判断で服用をやめたりせずに医師と相談しながら服用しましょう。

クエル(Quel)の副作用

通常の副作用
頭痛、眠気、めまい、便秘、たちくらみ、口の渇き、生理不順、乳汁分泌、錐体外路症状、吐き気、食欲異常、体重増加、高血糖、動悸、不整脈など

この他にも副作用はありますので、異常を感じた場合は医師や薬剤師に相談しましょう。

とくにめまいが起きやすいので運転や高所での作業などは十分に気をつけてください。

他の第二世代抗精神病薬と比べて、血糖値が高くなりやすいので糖尿病の方や糖尿病の因子を持っている方は特に注意が必要です。血糖値のチェックだけでなく、糖尿病性昏睡や糖尿病性ケトアシドーシスなどを防ぐためにも、喉の渇き・トイレの回数・体調の変化など血糖値が原因の副作用にも気をつけましょう。
また食欲異常によって体重が増加しやすくなるというデータもあります。体重が増える場合は食生活を見直してください。

長期の服用では遅発性ジスキネジアに注意が必要です。

服用量が増えると錐体外路系副作用が多くなります。手の震えやそわそわ感などの症状には気をつけましょう。

クエル(Quel)の注意点

・配合されている成分にアレルギーがある方は服用できません。
・授乳中の方は服用できません。
・糖尿病の方も服用できません。糖尿病の発症リスクがある方は特に注意が必要です。
・アドレナリンとは併用できません。
またほかの安定剤、マクロライド系抗生物質、アゾール系抗真菌薬、抗てんかん薬、リファンピシンなどは注意が必要です。
上記のほかにも服用に注意すべきお薬がありますので、服用中のお薬がある場合は事前に医師に伝えてください。
・肝臓病、腎臓病、心臓疾患、低血圧、不整脈、低血圧、てんかん、高齢、24歳以下など、服用に注意が必要な場合があります。
・眠気や倦怠感を感じやすいお薬です。服用中は機械の操作や運転、高所での作業は避けてください。
・服用をはじめると、不安になったり、症状が悪化したり、副作用で気分が悪くなったりということがあります。医師やご家族などの、周囲の方と相談しながら服用しましょう。
効果が出るまで2週間以上かかる場合があります。
・自己判断でお薬の増量・服用中止などせずに医師にご相談ください。とくに統合失調症の治療の場合は、症状が改善してからも服用量を減らしながら経過を観察することが重要です。医師の指示通りに服用しましょう。

クエル(Quel)の国内製品

セロクエル錠 アステラス
クエチアピン錠「AA」 あすか
クエチアピン錠「DSEP」 第一三共
クエチアピン錠「EE」 高田
クエチアピン錠「FFP」 富士フイルム
クエチアピン錠「JG」 日本ジェネリック
クエチアピン錠「MEEK」 小林化工
クエチアピン錠「アメル」 共和
クエチアピン錠「サワイ」 沢井
クエチアピン錠「三和」 三和化学
クエチアピン錠「テバ」 武田
クエチアピン錠「トーワ」 東和
クエチアピン錠「日医工」 日医工
クエチアピン錠「日新」 日新
クエチアピン錠「ファイザー」 ファイザー
クエチアピン錠「明治」 明治
クエチアピン錠「ヨシトミ」 田辺(販)
クエチアピンフマル酸塩100mg錠 -
クエチアピン錠100mg「サンド」 サンド
クエチアピン錠100mg「日医工」 日医工

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こちらの商品は個人輸入によって海外から取り寄せることができます。個人輸入は日本の厚生労働省が認めている制度で禁止されていないお薬を一定量(精神科領域のお薬は1ヶ月分)なら処方箋や保険証などは必要なく、普通に通販と同じように購入できます。ただし海外から取り寄せる場合は、薬の副作用などは自己責任になります。薬の作用、副作用、注意事項などをよく調べた上で個人輸入の申込みをしましょう。

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