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エビリファイ(Abilify)

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エビリファイ(Abilify)とは

エビリファイ(Abilify)は非定型抗精神病薬に分類されるお薬で、開発したのは日本の大塚製薬です。日本では2006年に承認され、現在はジェネリック薬も多くの製薬会社によって供給されています。このエビリファイは海外製ですが開発元の大塚製薬の先発薬なので、ジェネリックよりも割高です。

エビリファイは当初は抗精神病薬(統合失調症の治療薬)として承認されましたが、その後は「双極性障害における総症状の改善」「うつ病・うつ症状」「小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性」が追加されています。ただしうつ病・うつ症状の治療に使用する場合は、他の抗うつ薬で改善がみられない場合に限り使用するとなっており、SSRIやSNRIと併用するような処方が多いようです。エビリファイ単独ではうつ症状への効果は見込めないと考えられています。

エビリファイは統合失調症のお薬の中では比較的新しい種類になります。統合失調症の治療薬はいくつかありますが、エビリファイは第二世第抗精神病薬に分類されています。(作用が独特なことから第三世代抗精神病薬という場合もあります)
統合失調症には「幻覚・妄想などの陽性症状」と「無気力・無感情などの陰性症状」がありますが、エビリファイは陽性症状と陰性症状のどちらにも効果があるとされています。
また従来の抗精神病薬よりも副作用が比較的少ないということで、統合失調症の治療に使われる頻度が高いお薬になっています。速効性はあまり期待できませんが、長期的な治療に向いています。


製品名:エビリファイ(Abilify) 5mg
会社名:Otsuka Phamaceuticals Ltd

エビリファイ(Abilify)の成分

有効成分の名前はアリピプラゾール(Aripiprazole)です。日本の大塚製薬が開発した成分で、2002年のメキシコから始まり世界60カ国以上で承認されています。抗精神病薬として開発されましたが、双極性障害(躁うつ病)の躁状態の治療にも適応があります。また日本ではうつ病・うつ症状の治療の補助的な使用や自閉症への適応も承認されています。
アリピプラゾールにはドーパミン2受容体とセロトニン2A受容体の遮断作用があるとされており、DSS(ドーパミン・セロトニン・システムスタビライザーまたはドーパミン・システム・スタビライザー)と呼ばれたりします。

統合失調症は古くは狐憑き、悪魔憑きなどといわれていた病気で近代になってその症状から「分裂病・精神分裂病」と呼ばれていました。ただ「分裂」という言葉が入ると病気や患者に対して誤解を招くということで日本では15年ほど前に「統合失調症」と呼ぶようになりました。
統合失調症の治療薬は1952年からいくつも開発されており、継続的な投薬で症状が改善し社会復帰できる病気といわれています。

アリピプラゾールの特徴は、抗精神病薬の中でも陽性症状と陰性症状の両方に強い効果があることです。ただし速効性のある鎮静作用は強くないので、強い不安・妄想・混乱などの急性症状には効果的ではありません。
また従来の抗精神病薬に多い副作用である高プロラクチン血症は起こりにくいとされていますが、低プロラクチン血症は起こりやすいというデータがあります。また血糖値が上がりやすいので糖尿病との相性が悪いという特徴もあります。

エビリファイ(Abilify)の作用

日本での適応は、統合失調症、双極性障害における総症状の改善、うつ病・うつ症状(ただし他の治療薬で改善されない場合に限る)、小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性です。
海外ではこの他に、チック症への適応がある国があります。

エビリファイ(Abilify)の服用量

統合失調症
通常、成人の場合は初期用量を1日6~12mg、維持用量を1日6~24mgとして、1日に1~2回にわけて服用します。
※1日の最大服用量は30mgです。
双極性障害の躁状態
通常、成人の場合は初期用量を24mg、維持用量を12~24mgとして、1日1回服用します。
※1日の最大服用量は30mgです。
うつ病・うつ症状
通常、成人の場合は初期用量を3mgとして、1日1回服用します。
※1日の最大服用量は15mgです。
小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性
通常、初期用量を1mg、維持用量を1~15mgとして、1日1回服用します。
※原則として6~17歳に使用します。

すべての症状について、服用開始から安定するまで約2週間かかりますので、服用開始後2週間は服用量を増量しない事が望ましいとされています。

症状や副作用などによって服用量は異なります。また肝臓に負担が掛かることや血糖値への影響などから、服用量はなるべく少なく抑える事が望ましいとされています。医師と相談しながら服用方法、服用量を調節してください。

エビリファイ(Abilify)の血中濃度

最大血中濃度  3~5時間後
血中濃度半減期 75時間後

体内に滞在する時間が非常に長いのが特徴です。血中濃度が安定するまで2週間ほどかかりますので、焦らず医師の指示通りの服用量を守って服用を続けましょう。

エビリファイ(Abilify)の作用時間

アリピプラゾールは頓服薬ではありません。毎日継続的に使用することで効果があらわれるお薬です。またお薬をやめる場合は症状の再発を防ぐために徐々に服用量を減らしながら長期的に様子をみます。自分の判断で服用をやめたりせずに医師と相談しながら服用しましょう。

エビリファイ(Abilify)の副作用

通常の副作用
そわそわ感、焦燥感、手足のふるえ、こわばり、不眠、不安、頭痛、吐き気、便秘、口の渇き、低血糖、高血糖、その他

この他にも副作用はありますので、異常を感じた場合は医師や薬剤師に相談しましょう。

血糖値が高くなりやすいので糖尿病の方や糖尿病の因子を持っている方は特に注意が必要です。血糖値のチェックだけでなく、糖尿病性昏睡や糖尿病性ケトアシドーシスなどを防ぐためにも、喉の渇き・トイレの回数・体調の変化など血糖値が原因の副作用にも気をつけましょう。

また服用開始時には、ギャンブル・セックス・食事・買い物への強い欲求や不眠などの症状がでやすいという報告があります。

エビリファイ(Abilify)の注意点

・配合されている成分にアレルギーがある方は服用できません。
・妊娠中、妊娠の可能性がある方は服用できません。
・アドレナリンを含むお薬とは併用できません。
・ほかの安定剤、降圧剤、抗パーキンソン病薬、抗コリン作用薬、マクロライド系抗生物質、アゾール系抗真菌薬、抗てんかん薬、リファンピシン、アルコールなどと併用する場合は注意が必要です。
上記のほかにも服用に注意すべきお薬がありますので、服用中のお薬がある場合は事前に医師に伝えてください。
・認知症、心臓病、てんかん、低血圧、肝臓病、衝動的な方、高齢の方、自殺願望が強い方、肥満の方は医師と相談しながら慎重に服用してください。
・眠気や倦怠感を感じやすいお薬です。服用中は機械の操作や運転、高所での作業は避けてください。
・服用をはじめると、不安になったり、症状が悪化したり、副作用で気分が悪くなったりということがあります。医師やご家族などの、周囲の方と相談しながら服用しましょう。
効果が出るまで2週間以上かかる場合があります。
・自己判断でお薬の増量・服用中止などせずに医師にご相談ください。とくに統合失調症の治療の場合は、症状が改善してからも服用量を減らしながら経過を観察することが重要です。医師の指示通りに服用しましょう。
・服用中の飲酒はできるだけ控えるようにしましょう。

エビリファイ(Abilify)の国内製品

エビリファイ 大塚
アリピプラゾール「JG」 日本ジェネリック
アリピプラゾール「アメル」 共和
アリピプラゾール「オーハラ」 大原
アリピプラゾール「杏林」 杏林
アリピプラゾール「タカタ」 高田
アリピプラゾール「武田テバ」 武田
アリピプラゾール「トーワ」 東和
アリピプラゾール「日医工」 日医工
アリピプラゾール「ニプロ」 ニプロ
アリピプラゾール「明治」 明治
アリピプラゾール「ヨシトミ」 田辺(販)


エビリファイ(Abilify)5mgの通販

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